人気テレビ番組、NHKあさイチで2025年3月13日紹介されたデジタル遺産特集!故人のスマホのロック解除方法、サブスクなど契約解除のポイント、セキュリティを守りながら親族への上手なパスワードの伝え方を全部解説してくれた情報がとても分かりやすかったのでまとめました!
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デジタル遺産のトラブルが増えている
2025年3月13日、NHK「あさイチ」、デジタル就活です。 最近、国民生活センターに問い合わせ・相談が増えています。デジタル遺産のトラブルです。
ネット上の資産や契約のトラブル
ネット上の資産や契約についてです。「父が亡くなった。通販サイトの有料会員を解約したいが、会員ページにログインできない」「故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードがわからない」といったものです。
亡くなった方がインターネット上で利用していた有料サービスや保有資産
亡くなった方がインターネット上で利用していた有料サービスや保有資産、こういった実態がつかみにくいデジタル遺産にまつわるトラブルが増えています。デジタル遺産とはインターネット上の保有資産や有料サービス契約のことです。
夫が亡くなったがスマホのロック解除に指紋認証が必要で、パスワードも不明だった事例
4年前、50代の夫が亡くなった方です。デジタル遺産に気づいたきっかけは、訃報を知らせるために夫のスマホの連絡帳を見るためにスマホを開こうとしたところです。指紋認証が必要で、パスワードも不明でした。「棺の中にいる亡き夫の指を使おうかと思ったくらい困りました」。万が一に備えて、夫が2人の娘にスマホのパスワードを教えていたため、ロック解除ができました。
滞納料金を期日までに払わないと、、といったメールが多数
そして、夫宛に届いた「登録クレジットカード変更のお願い」「滞納料金を期日までに払わないと家族全員のスマホが使えなくなる」といった連絡メールに焦りました。
自宅のインターネット回線や携帯電話の契約
スマホやパソコン関連の契約は夫任せにしていました。自宅のインターネット回線や携帯電話の契約などですね。他にいくつあるのか、あといくらになるのか全く分かりません。金額が大きいと「一括で払ってください」と言われても、お金もないし困りました。
有料サービスの支払先を変更するのも大変
毎日、数十件届くメールを見るうちに、インターネットのプロバイダー、スポーツくじ、動画配信サービス、ネットオークション、ストレージなど5つの有料サービスを利用していることが分かりました。その1つが動画配信サービスで、支払先1つを変えるだけでも大変でした。
IDとパスワードを知らないので手続きができない
まず、スマホは開けられましたが、IDとパスワードを知らないので手続きができませんでした。どうすればいいのか分かりません。問い合わせは電話ではなくチャットのみです。
夫が亡くなって一月もたっていないので、本当に辛い作業でした。話せば1回で終わることが、文字のやり取りだと一度では終わりません。「夫がなくなった」というセリフを絶対に最初に言わなければいけないので、それを何回も何回も言わなければいけません。それによって「本当にいないんだ」とさらに自分で思わされるようになりました。
デジタル遺産の支払い先変更と解約で、約4ヶ月かかった
結局、終わったのはデジタル遺産の支払い先変更と解約で、約4ヶ月かかりました。まだチェックしていない夫のメールは4万件以上もあります。まだ気がついていない夫のデジタル遺産もあるかもしれません。
デジタル遺産の種類
デジタル遺産には、サブスク(定額利用サービス)やネット銀行口座、ネット証券口座などがあります。これを見つけることができるかどうかは、スマホのロック解除ができるかできないかが、大きな分かれ道になります。
誰かが見れるようにしておかないと危険
自分や誰でも、いつ倒れてもおかしくないですよね。誰かが見れるようにしておかないと危険です。最近は、積立NISAも注目を集めていて、スマホの中に資産があるという人が増えています。
IDやパスワードがわからなくても解約や相続が可能
もしスマホをロック解除できた場合には、アプリがどういうものが入っているか、メールがどういうものが入っているか、インターネットの閲覧履歴などで、どこと契約しているかは分かりますので、IDやパスワードがわからなくても解約や相続が可能です。
スマホのロック解除ができなかった場合の対応法
しかし、問題はこのスマホのロック解除ができなかった場合です。その場合にはどうすればいいのか、専門家に聞いてみましょう。
日本デジタル終活協会
デジタル遺産に関する相談を受けて100回以上も講演を行っている、日本デジタル終活協会の代表理事の伊勢田篤史さんです。弁護士と公認会計士の資格、両方お持ちです。
あらゆるパスワードを試そうとするとスマホのデータがすべて消えることもある
パスワードが不明の場合、あらゆるパスワードを試しがちなんですが、注意して欲しいのは、スマホの中には複数回ログインパスワードを間違えると中のデータが消えてしまうようなものもあります。
パスワード入力を試すのは3回から5回まで
パスワードが不明の場合、入力は3回から5回まで、故人の性格などを考えて試すだけにしてください。ここが難しいですね。3回から5回でうまくいく人の方が少なそうです。誕生日はやめましょうと言われてますからね。
キャリアショップでは対応できない
なかなか難しくて、キャリアショップに持ち込む方も多いのですが、キャリアショップでは対応できません。
データ復旧の専門業者へ依頼する必要がある 期間と費用も大きい
データ復旧の専門業者へ依頼する必要があります。その場合、期間は長いと半年から1年かかってしまいます。費用も非常に高額です。数十万円かかりそうです。
通帳、カードの利用明細などから契約している企業をたどる
もしくは、最終手段があります。通帳、カードの利用明細などからどこと契約してるのかをたどっていくしかありません。かなり手間がかかる上に、それでうまくいくかは分かりません。
セキュリティを守りながら家族の誰かがスマホのパスワードをわかるようにしておく賢い方法
家族の誰かがスマホのパスワードをわかるようにしておくことが大事です。
しかし、あなたは家族にスマホのパスワードを教えることができますでしょうか? 家族とはいえ、なかなか難しいですよね。抵抗を感じる人も多いと思います。教えたくないという人は結構多いです。
生前にパスワードを教えたために離婚した例も
実際に家族に教えられていた方で夫のスマホの中、具体的なメールのやり取りを見てしまって、最終的に離婚されたという方もいるそうです。
まあ、「教えて」って言われたら、「なんで?」って言いたくなっちゃいそうな感じになりそうですよね。
アナログな方法でスマホのパスワードを残して、隠しておく方法
まさに終活も意識していく必要があります。生前に教えるのには抵抗がある人も多いそうなので、意外といい解決方法がアナログな方法です。名刺ぐらいのカードの紙にパスワードを書いて、その上から修正テープで塗りつぶします。「スマホのパスワード」と書いておきます。
通帳や財布に入れておく
さらに、この紙を通帳や財布に入れておくのをおすすめしています。
ポイントは2つあります。財布や通帳に入れておくことで、わざわざ事前に「財布か通帳に入れているよ」と言わなくても、まあ見てくれますよね。
また、もし万が一生前に見られて見つかっても、修正テープがあるので見られません。また、これは削られて見られていたらパスワードを変えればいいという風になります。それはそれで問題になるかもしれません。
まとめ
このように最初のパスワード6桁か4桁の数字がわからないだけで、他の家族にとっては大事(おおごと)になってしまいます。このような方法、他にもあるかもしれませんが、いつあなたが倒れてもいいようにしておく工夫は考えく、実行しておいた方がいいかもしれません。